座間9人殺害 被告人質問詳報(6完)「見つからない自信あった」「うまくいき、次もやれると」

 《神奈川県座間市のアパートで平成29年、男女9人が殺害された事件をめぐり強盗強制性交殺人などの罪に問われた白石隆浩被告(29)の被告人質問。検察側は、1人目の被害者であるAさんを殺害した際の状況について質問を重ねていく》 《白石被告は、座間市内のアパートで、Aさんの首を絞めた》 検察官「Aさんの首を絞めたとき、Aさんはどうだったか」 白石被告「私の手をどかそうとして、手のひらや指を握ろうとしてきましたが、はねのけて絞め続けました。5分くらいすると、失神というか、動かなくなりました」 《これまでの尋問でのはきはきとした受け答えとはうって変わり、声も小さく、力なく答える白石被告。だが、冷静さを欠くことなく、話も相変わらず理路整然としている》 《白石被告はAさんを失神させた後に強姦し、殺害した。被告は、その様子を詳細に話していく》 検察官「あなたはAさんを窒息によって死亡させたということでよいか」 白石被告「はい、そうです」 《白石被告は、Aさんが死亡したことを確かめると、浴室で遺体の解体を始めた。浴槽には、においの強い赤色の入浴剤を入れた水をあらかじめ張っていた。解体の手順も、部位や順番に詰まることなく、すらすらと説明していく。あまりのグロテスクさに、傍聴人の中には退廷する者もあった》 《Aさんの遺体の解体には2日かかった。遺体は部位ごとに自宅のクーラーボックスに残したり、近所のごみ捨て場やコンビニのごみ箱に捨てたりした》 検察官「どうして自宅近くに捨てたのか」 白石被告「見つからない自信があったからです。ネットでいろいろ調べてやっていましたし…。客観的に見て、人の遺体が入っているとは思えない状況になったからです」 検察官「解体するとき、どんなことを考えていたのか」 白石被告「解体の効率を考えていました」 検察官「抵抗はなかったのか」 白石被告「ありました。頭痛や吐き気がしましたが、やらなければ捕まるとの思いでやりました」 《殺害の2日後には、クーラーボックスを買い足している》 白石被告「継続的に、女性をレイプして、お金を奪おうと思いました。Aさんの件で約50万円と部屋が手に入り、いざ殺人や死体損壊をすると、意外とうまくいき、次もやれる自信がありました」 《白石被告は、Aさんが殺害された日に持っていた約6万円の現金も奪った。「Aさんの承諾はなかった」と証言し、Aさんが所持金を渡す承諾があったとする弁護側の主張を自ら退けた。検察官は、Aさんや他の8人の殺害について、改めて確認する》 検察官「Aさんは殺人を承諾していなかったということか」 白石被告「間違いありません」 検察官「同意殺人や自殺関与の方が、通常の殺人より刑が低いということは知っていたか」 白石被告「逮捕されたとき、すでに9人解体していて、家に遺体の一部がある状態で、全員について同意殺人とか、お金を払って頼まれたと主張しても到底受け入れてもらえないです」 検察官「すべて承諾がなかったのか」 白石被告「間違いないです」 《この日の審理はここで終了。矢野裁判長は翌8日の審理で、この日、黙秘して行われなかった弁護側の尋問を再び行うと説明した》 裁判長「黙秘権を行使するかはあなたの判断ですが、応じるかどうかよく考えてください」 《被告は返事をし、退廷した》=終わり

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